私がSOHOワーカーになろうと思ったのは、SOHOなんて言葉はまだまだ一般には馴染みもなかった1997年の春。
当時の私は、某電気通信事業者のN社に入社して丸5年の会社員。SOHOのカナメであるインターネットに興味を持つようになったきっかけは、95年に日本でもインターネットブームに火が付いたこと。当時“マルチメディアビジネスの新規立ち上げ”という、平たく言えばネットワークを使った新しいビジネスを企画する部署にいた私は、インターネットの可能性にいち早く注目できたというわけです。もっとも、家庭用のリーズナブル価格のTA(ISDNの爆発的普及のきっかけとなった商品でした)開発プロジェクトに携わっていたために、否が応でもネット中心の生活になったんですけど。そのためか、自然と自宅も独身のワーキング・ウーマンの部屋というよりは、「ネットおたく」の部屋のようになっていったのでした。(T_T)
それでも、女性でこういう仕事をしている人がまだまだ少なかったからか、96年には、ソフトバンク社のコンピュータ雑誌「DOSVmagazine」に連載させてもらったり、特集記事を書かせてもらったり、はたまた会社にナイショで素材集出版に携わったりという恩恵にも預かりました。
そんなある時、自宅で会社のメールをチェックしていてふと思ったんです。
「自宅でも仕事できるのに、いちいち会社行くの面倒くさいなぁ」と。
会社に行ったって、朝から晩までずーっとPCの前に座って仕事しているわけだし、打ち合わせだってML(メーリングリスト)があれば大抵は足りちゃうし。
しかも、当時の仕事はめちゃくちゃ忙しく、朝早くて帰りは深夜。日本各地の顧客先への出張もあるし、平日は自分の時間なんて一日30分しかない毎日でした。洗濯も掃除もご近所の手前夜中にやるわけにもいかないし〜、というわけで土日まで家事に追われる始末。はっきり言って、自宅は寝るだけの場所でした。
その年の暮れには結婚も決まっていたので、こういう状態で果たしてまともな家庭生活が送れるのか心配したもんです。
で、
「SOHOなら家事と仕事と両立できるに違いない!」
なーんて考えちゃったんですよね...。今思えば、あまりにも短絡的で甘い考えだったんですが、その時は忙しさ?のあまり脳細胞が活動を停止していたとしか思えません。(-_-;
また、フィアンセが「家事は絶対やりたくない人間」だったのが幸い(災い!?)し(「家事しなくていいなら、仕事辞めて専業主婦でもSOHOでも何でも構わない」と言われていた...)、会社を辞めることに反対する人もいなかったのも大きな要因だったのかもしれません。
そして遂に...。
1998年3月末日。丸6年勤めた会社を辞め、念願のSOHOワーカーとしての新たな一歩を踏み出したのでした。
《つづく》
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